映画

「陸軍登戸研究所」

ランチの時、職場のOLさんに「週末何してた?」と聞かれました。「莫大な金と素晴らしい技術をドブに捨てた陸軍機関のドキュメンタリー映画を観てきました。」と答えるのがはばかられましたので、「特になにもせずのんびり過ごしました!」と答え事なきを得…

「熱波」

ナイーブのリカオちゃんが「一人で観に行くのドキドキしちゃう。」と言うので、モノクロの大人の映画を一緒に観てきました。孤独なキチガイばあさんに振り回されるそのメイドと隣人の慈善活動家のおばはんを描いた、まったく静かな一部と、ナレーションと音…

「ヒロシマナガサキ」「ひろしま石内都 残されたものたち」

2本続けて観ました。職場でこのようなドキュメンタリー映画をみたというと、「えー!意識高いね〜、すごいね〜。」と言われますからあまり話さないようにしています。しかしわたくしは、幼少期からこの手の書籍を読んだり、TV番組などをよく見ていたので意識…

「クロワッサンで朝食を」

映画の上映まで少し時間があったので、銀座の町を逍遥としました。高級ブランド店の立ち並ぶ通りを歩いておりますと、なんだか自分がハイソなマダムになったような気分になりましたから、まったく人間とは単純な生物であると実感いたしました。実際には、そ…

「きっと、うまくいく」

「最後のお願いに参りました!」と、候補者たちが声を嗄らして訴えていました。新宿の町はいろんな意味で暑うございました。わたくしは野暮用でその暑くて微妙に臭い町を歩き、ふと思い立って映画館に入りました。東京は、ふと思い立って映画館に入ることが…

「三姉妹 雲南の子」

中国の人が中国の一番びんぼうな村を撮ったドキュメンタリーでした。母は出奔、父は町へ出稼ぎ。三姉妹は長女(10歳)を中心に子らのみで生活をしていました。子らは着たきり雀で茹でた馬鈴薯ばっか食っていました。なんで芋ばっか食うのかよ、と思いました…

「別離」「桃(タオ)さんのしあわせ」

別離 [DVD]出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)発売日: 2012/12/04メディア: DVD クリック: 6回この商品を含むブログ (22件) を見るあたまからケツまで訴訟と宗教でだれも幸せになっていないお話しでした。「本当はどうだったの?」ということが後半にかけて解…

「八月の鯨」

年寄りばっか出てくるすてきな映画でしたから、観たことない人は観たらいいと思います。白内障の偏屈な姉と、その面倒をみる元看護師の妹が島の一軒家でヨボヨボ暮らすお話しです。名作と言われるものはやはり観た方がいいのだなと思いました。なじみの修理…

2012年観たものをふりかえる。

今年は年明け早々に映画を観ましたが、どうやら去年も年明け映画していたようです。日記を遡ったら「アンダーコントロール」を観ていた、ということが判明しました。これはドイツの人が作った、ナレーションも音楽もほとんどない原発の映画です。年明けから…

「最初の人間」

明けましておめでとうございます。みなさまはどのようなお正月を迎えられたのでしょうか。わたくしはなんとか年を越せましたので、それだけで一仕事終えた気分です。残りの365日はおまけですから、ありがたく、去年と変わらず良くも悪くもなく生活していこう…

「菖蒲」

午前中に家事を済ませ書道をしていたら、いつの間にか昼過ぎでした。たいへん疲れましたので、「家の中にいるだけで疲労してわたしは何をしているのだ。こんなに天気がいいというに。」と残念な気持ちになってしまいました。TV showもさして面白いものもなく…

「宇宙人王(ワン)さんとの遭遇」

宣言します。わたしはこれからネタバレをやります。万が一ご覧になる予定の方は、今すぐ回れ右でおねがいします。 宇宙人がイタリアで拘束されます。とある秘密機関のようなところで尋問されます。この宇宙人は中国語しか話さないので、中国語の通訳が目隠し…

「ポエトリー アグネスの詩」「素晴らしい一日」

アルツハイマーを宣告された不幸なおばさんが不幸のまんまいなくなる話でした。離婚して息子を置いて出て行った娘の代わりに、その置いてかれた孫息子を養育していますが、娘が家に金を入れないので、おばさんは生活保護とヘルパーの仕事で生きています。詩…

「オロ」

日本人のおじいちゃん監督が撮った映画を観てきました。みんなチベットが好きね。わたしはチベットのことはよく知らないけど、お坊さんがよく焼けるところだというのは知っています。お坊さんがいくら焼けてもどんなにマニ車を回しても、オロのようなこども…

「ムサン日記」

気分が全然アガらねぇとてもいい映画でした。なんで気分がアガらないかといいますと、脱北者の不器用な男スンチョルのゴミみたいな生活のおはなしだからです。南北問題に鋭いメスを!的な映画ではなく、冷静ににんげんや世の中を描いたまことに素直な作りと…

「ルルドの泉で」

とても地味な映画にリカオちゃんを誘いました。誘ってよかったのだろうかと不安になりましたが、彼女はとてもご機嫌さんでしたからよかったのだと思います。一か月程、親戚の子らの面倒ばかりみて出歩いていたと聞いたので、さぞや健康的な風貌になっていよ…

「誰も知らない基地のこと STANDING ARMY」

このミキコフという女は社会派の映画ばっかり観てんなぁ、と思われるかもしれませんがそのとおりです。しかし、わたくし自身はまったく社会派ではありませんのでただ観ているだけの人です。なんでこの映画を観たかといいますと、おもしろそうだなぁと思った…

「オレンジと太陽」

イギリスのたたかうお母さんとその夫のおはなしでした。たたかうお母さんは何とたたかっているかというと、国とたたかっています。個人と国がたたかっているので個人はとても苦労をします。しかしお母さんは“お母さん”なのでたくさんの不幸な元こどもたちの…

「核の傷 肥田舜太郎医師と内部被爆」「311以降を生きる」

みなさんは約70年もの間、原子力と闘うことができますでしょうか。あの占領下にアメリカや日本政府を相手に闘うことができますでしょうか。ちょっとした眠気と闘うことすらできないわたくしには到底無理です。95歳の、自らも被爆者である闘うおじいちゃん医…

「さすらいの女神(ディーバ)たち」「あしたのパスタはアルデンテ」

さすらいの女神(ディーバ)たち [DVD]出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2012/05/26メディア: DVDこの商品を含むブログ (6件) を見るメスをがんばっている女たちがくたびれたカッケーおっさんとフランスをさすらうお話です。ショウのシーンがたくさんです…

「プリピャチ」

10年以上前の映画だそうです。チェルノブイリで働く人のためにつくられた街に住み続ける人、住んでいた人、今も原発で働く人の話でした。住み続けるを選択した老夫婦は、おじいがしゃべりだすとおばあがかぶせて話し始めるので多重放送みたいになってしまう…

「汽車はふたたび故郷へ」

「映画館には、わりと序盤から寝ている人がいる。」ということがわかってきました。この日もわたくしの前方にいたおっさんが完全に首を背もたれに預け、斜めになって眠っていました。たくさん人がいた方が落ち着く、ということでしょうか。みんなさびしがり…

「ニーチェの馬」

よれよれのおっさんとしおれたその娘が馬鈴薯ばっか食ってる映画でした。全編モノクロでほとんどセリフもなく、音楽はポストクラシカル風のダークな音楽1曲のみで、なおかつ、その状況が2時間半近く続きますから、映画に意味を求める人は観なくていいです。…

「イエロー・ケーキ〜クリーンなエネルギーという嘘」

意識が高すぎるので活動家になろうかと思います。(なりません) 母に、「ウラン採掘の映画を観てきますばい。」と言ったら、「え、人形峠?人形峠のやつね?人形峠は昔行ったことがあるとよ。案内したガイドさんが“夢の鉱石です!”ゆうて自慢しよったわ。本…

「私を生きる」

「君が代」を起立して歌えと言われたら、ふつうに起立して歌う人間が、起立して歌ったら自分じゃなくなる大人たちの映画を観てきました。おもてたより上映時間が長かったので少し疲れましたが、しかし映画自体はたいへん面白く観ましたのでよかったです。ド…

「百合子、ダスヴィダーニヤ」

寒さ厳しき曇天の下、黄金町なる摩訶不思議な街へ妊産婦とともに観に行ってきました。映画館、めっちゃ遠かったです。しかし、一時間以上かけてうんしょうんしょと観に行ったかいがありました。みなさんも大杉連さんを観に行くとよいでしょう。ぜひ、大杉連…

「アンダーコントロール」

とても無表情な映画でした。原発、めっちゃ危険やねん!原発マジ反対!という意思表示や表現は一切ありませんし、なんだったら原発で働く人々を淡々と撮っているだけです。地域の反対で莫大な金額を費やし建設された原子炉が一回も稼働することなく遊園地の…

「バベルの塔」

昨夜、アフターファイブで観に行きました。京都の映画関係者が作成したドキュメンタリー映画です。タイトル文字のチープ感と冒頭のアニメーションで笑いそうになりました。しかしこれは原発のドキュメンタリーなので真剣に観なければなりません。しかし、真…

「瞳は静かに」

子供のピュア怖いの映画でした。70年代頃の軍事政権下を背景に、アルゼンチンのある一家を描いたお話です。突然ラテンセクシーなお母さんが死にます。これは本当に突然でしたので、「とつぜん!!!」と心の中で叫んだぐらいです。「眠くないよう!昼寝なんかし…

「人生、ここにあり!」「未来を生きる君たちへ」

原題は「やればできる。」という意味だそうです。やればできるを合言葉に、精神病の人たちがそうじゃない人と頑張って床の板張りをする映画でした。「やればできる。」は大事なのでやってみたらいいと思いますが、「やってもできない。」こともあるので、そ…