「クロワッサンで朝食を」

odo-mikikov2013-07-29

映画の上映まで少し時間があったので、銀座の町を逍遥としました。高級ブランド店の立ち並ぶ通りを歩いておりますと、なんだか自分がハイソなマダムになったような気分になりましたから、まったく人間とは単純な生物であると実感いたしました。実際には、そんなしゃれたブランド店を横目にファストファッションの店舗でセール品をみて、結果なにも買わないというハイソなマダムとは程遠い人生を生きています。こんにちは、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。わたくしは銀座の町で立て続けに2人のお若い美容師さんから声をかけられました。現在わたくしは毛根のふんばり最後のチャンスとばかりに絶賛髪を伸ばし中であり、カラーリングもせず真っ黒である為、「剛毛・ロング・黒髪」で美容師さんにとってはチャレンジし甲斐のある状態となっております。銀ブラの後に映画という予定がなければチャレンジしていただいてもよかったのですが、そんな時間はありませんでしたので丁重にお断りました。映画終了後、外に出ますと町がしっとりしておりました。行き交う人々の話から、たいへんな大雨が降ったようでした。あのかわいらしい美容師さんは無事髪を切ることができたろうかと考えるなどしました。さて、映画についてですが、女すごいのお話しでした。ジャンヌ・モローの偏屈ばあさんぶりと、ライネ・マギの田舎のしょぼくれたおばさんからパリジェンヌに変化してゆくところがまったくすばらしいのでした。ラストのジャンヌの台詞とマギの表情にはっとして、こころの中で「大人や、大人の映画や!」と叫びました。そういう映画でした。