眼鏡。

「眼鏡を外すと美人」というはなしをよく耳にしますが、美しい人は眼鏡をしても美しいと思います。つまり、眼鏡をして美しくない人は、眼鏡を外しても美しくはないということが言えます。この幻想は一体全体どこから発生したのでしょうか。だれの夢物語なのでしょうか。醜いあひるの子やシンデレラのように、醜いものが実は着飾ったり成長したら美しいものになった、という昔話があるように、遠い昔から変わらぬ人間の夢なのかもしれません。わたくしは眼鏡が似合いません。まず、鼻が低いので、眼鏡をかけてもメリハリがない為です。また目は二重ですが小さく、口も小さいので、自分で言うのもなんですがまったく恥ずかしがり屋さんの奥ゆかしい顔だと思います。目と目の間隔が狭かったりおでこの幅がかなり狭いので、前髪を上げると顔の輪郭がひょうたんのような形になります。ひょうたん人間です。ひょうたんとよんでください。否、ひょうタンとよんでいただけるとゆるキャラっぽくなりよりよいかもしれませんので、できましたらひょうタンでお願いします。眼鏡は人をブスにする道具ではありません。見えない物がよく見えるようになる道具です。物だけではなく本当のこともよく見て受け止めなければなりません。見えた物をよく見るも悪く見るもにんげんの勝手なのですから。眼鏡のことを責めないでやってください。眼鏡は悪くありません。