「思想のアンソロジー」「田紳有楽」

思想のアンソロジー

思想のアンソロジー

吉本隆明さんの著書を読んだらなんか賢くなるような気分になるので読みました。わたくしは賢くなりたい。幼少期から、まったく賢くないのに賢いようにみられ、また、賢くないことをするとどうしたんだと心配されるこどもでした。賢くならねばと思っておりましたが、ある時気付きました。わたくしは賢くはなれまいと。だって、元が賢くないんだものみつを。かくなるうえは賢くなりそうなものを摂取して気分だけでも賢くなろうと思います。さてこの書籍ですが、吉本隆明さんが古典から現代文、ジャンルも物語だけではなく宗教的な物なども含め多種多様な「思想」を解説しているものです。わたくしは時々、ここに書籍の感想を書くなどしておりますが、りゅうめいさんのように「わあ!面白そう!私も(僕も)読んでみよう!」と思わせるような言葉が書けたら、どんなにかよいであろうと思いました。せっかく書くのだから「面白かったよ!」が伝わった方がよい。しかしだれにも伝わらない、このわたくしの文章は文章ではなく「独り言」なのであった。難しそうな書籍が紹介されておりましたが、ユーモアのある言い回しで解説されており、どれも読んでみたくなりました。りゅうめいさんはすごいなぁ。
田紳有楽 (シリーズ 日本語の醍醐味 3)

田紳有楽 (シリーズ 日本語の醍醐味 3)

すでに読んだことのあるものも含まれておりましたが、初めて読むものがあり、あらためて藤枝静男おもしろいなぁと思いました。「龍の昇天と河童の墜落」は初期の作品だそうです。最後の河童の行動で「うおー!」てなりました。すごくいいです。こういう作家さんの作品をもっといろんなところで出したらよいのに、読書好きが増えるんでなかろうかと思いました。むらかみはるきさんの書籍は一生懸命宣伝して、別に読めなくなることなどないのに並んでまでも買う人が発生します。日本人はむらかみはるきかひがしのけいごしか読まないんじゃないか、と思うぐらいです。むらかみはるきさんだけがいい作品を書いているわけではないので、出版の人々はもっとこういう作家さんのことも頑張ってレコメンドしてください。この出版社の人々はセンスがいいと思います。