「ルルドの泉で」

odo-mikikov2012-05-13

とても地味な映画にリカオちゃんを誘いました。誘ってよかったのだろうかと不安になりましたが、彼女はとてもご機嫌さんでしたからよかったのだと思います。一か月程、親戚の子らの面倒ばかりみて出歩いていたと聞いたので、さぞや健康的な風貌になっていようと予想しました。しかし、久しぶりに会ったリカオは、ただただ白くなっていました。元々色白乙女ではありましたが、会うたびに白さが増しているように思えます。そのうち透け透けになるのではないでしょうか。
「ごめ〜ん、おかあちゃ〜ん!待った〜?」
声の方を見やると、手を振りながら骨と内臓が駆けてくる。渋谷のハチ公前はクモの子を散らしたような騒ぎになった。それはまるで地獄絵図のようだった…。そんな日記を書くことになるかもしれませんね。なんちて〜(笑)
さて、映画ですが、「宗教」と「にんげん」でした。大変冷静な目で奇跡を描いた素晴らしい映画だと思います。アヴェ・マリアトッカータとフーガなどの荘厳で美しい音楽の流れる中、人間のハナクソな部分をみせつけられる見事なつくりとなっておりますから、人々もぜひご覧になるとよいでしょう。女性の監督だからでしょうか、ババアたちの小っちゃいゲスさがとてもよく表現されていたように思います。ラストは「おお…!」となりました。ようでけとりました。