「誰も知らない基地のこと STANDING ARMY」

odo-mikikov2012-05-07

このミキコフという女は社会派の映画ばっかり観てんなぁ、と思われるかもしれませんがそのとおりです。しかし、わたくし自身はまったく社会派ではありませんのでただ観ているだけの人です。なんでこの映画を観たかといいますと、おもしろそうだなぁと思ったのと、基地のことを全然知らないからです。ただの知識欲です。イタリアの若い監督さんたちが撮った映画だそうです。米軍の基地はアメリカにとってのセブンイレブンです。セブンイレブンばりに店舗数をどんどん増やしてどんどん儲けているだけです。まあ、大方そういうことだろーなーと思っていたのですが実情はもっとドイヒーだったのでくりびつぎょうてんでした。世界中になんだかんだと大義名分を作って基地をどんどん増やして軍事費を使いまくってなんて能天気な国なのか、また、そんな能天気たちにばかにされて、日本人はなんとめでてぇ人種か、と思いました。イタリアでも米軍基地増設に反対するデモが起こっていて、インド洋にある超リゾートな島(ディエゴ・ガルシア)なんて、基地を作る為に島民全員を移住させて、「超リゾートな基地だぜ!みんなも入隊しようぜ!」的な米軍PRにめっちゃ使われているんですよ。日本人全員がちゃんとした受け皿もないままよその国に移住させられて、日本列島が全部基地!ヤッタネ!バキューンバキューン!ドッカーン!みたいなことですよ。すごいですね。わたしは知りませんでした。みんなもっと基地のこと知った方がいいよ。え?あ、知ってた?あらそお、メンゴメンゴ(笑)沖縄のおじいちゃんたちや、ディエゴ・ガルシアを追い出された人々がただただ静かに抵抗を続けているのを観てとっても切ない気持ちになりました。「全米が泣いた!」的なクソみてぇな映画をみるよりよっぽど切ない気持ちになれますからどうぞご覧ください。