「菖蒲」

odo-mikikov2012-11-10

午前中に家事を済ませ書道をしていたら、いつの間にか昼過ぎでした。たいへん疲れましたので、「家の中にいるだけで疲労してわたしは何をしているのだ。こんなに天気がいいというに。」と残念な気持ちになってしまいました。TV showもさして面白いものもなく、子供の頃はあんなにテレビが面白く感じたのに今となっては観ても観なくてもどっちゃでもええ。歳をとりました。ご飯を食べ、インターネットを見るなどしておりましたが、「よし!天気がいいのだから外に出よう!そういえば観たい映画があったじゃないか!」と思い立ち、元気よく外へ飛び出しましたがすでに夕方近くなっておりました。これが人生です。このように人生をかみしめながら観に行った映画なのですが、おじいちゃん監督が人間の死を描いた、詩情あふれるたいへんすばらしい映画でした。主演女優が亡くなった夫の事について独白するシーンと、「菖蒲」の撮影シーンの二つが「菖蒲」本編と入り混じった構成になっており、序盤は「ん?」となりましたが、主体性がなく何にでも順応するにんげんなのですぐに慣れました。嘘です。演出がすばらしかったので混乱せずに最後まで楽しめました。ラストシーンでぐっときました。序盤からどこか前の方の席で寝ている人がいましたが、きっとその方もぐっときたことでしょう。そんなラストシーンでした。