ランチのこと。

本社の若いOLさんたちとランチをしました。育ちのいいお嬢さんたちなので、わたしのようなゲスな人間でもランチに誘ってくれます。とってもいい会社です。そんなゲスな30代とすこやか20代でおランチをしますと、やはりすこやか20代の人々はわたくしの話を一生懸命聞いてくれる感じになってしまいます。わたくしのくだらない話などしたってしょうがないので、「皆さんの愉快な近況を聞かせてくださいよ。」と話を振りました。すると一番年下のMさんが顎に指を当てて考えるしぐさをしながら(もうこの時点でだいぶ可愛いですが)、「んと…、愉快な…、あ!ありました!あの、私、最近会議の時とかすごく静かな時に限っておなかが鳴っちゃうんです!」と言いました。なんだよ、これ。だいぶ可愛いじゃねぇかよおい。「あら、それはたいへん。とっても恥ずかしいわよね。」「そうなんです!おなかに力入れると止まるって聞いたんでやってみたんですけど全然なんです!ぐーっていっちゃうんです!」「あらまあ。でも、おなかが鳴るってことは腸が活発に動いているってことだからいいことじゃないの?むしろ胸張って鳴らしなさいよ。あたしの腸は活発でございって。」「え!そうなんですか!?そっかー、よかった〜!」なんちゅう会話だ。こんなさわやかな会話、ご飯がおいしくってしょうがねぇや。そんな楽しい気分でランチを終え、自席に戻りますと、すこやか20代の人々からメールが来ていました。「ランチ楽しかったです!またご一緒してください!」わたしなんかよりうんと年下であるのに、しっかり大人である。しばらく窓の外の曇り空を眺め、「これに懲りずにまた誘ってくださいね。」と返信したのだった。