「プリピャチ」

odo-mikikov2012-03-05

10年以上前の映画だそうです。チェルノブイリで働く人のためにつくられた街に住み続ける人、住んでいた人、今も原発で働く人の話でした。住み続けるを選択した老夫婦は、おじいがしゃべりだすとおばあがかぶせて話し始めるので多重放送みたいになってしまうので笑いました。住んでいた派の原発の研究員の女性はとてもよくしゃべり、昔は歩いて原発まで通勤したのに今はバスだ、ということを何回も言っていましたので、よっぽど徒歩通勤が良かったのだなと思いました。また、今も原発で働くの人は安全管理の主任で、「わたしが責任を持って事故を防ぎますよ!ニコッ!」と力強く言っていましたが、「食事は無料で食べられます。給料はもらっていません。でも食事は無料です。給料は貰っていません。」と言っていました。ものすごい重責を無賃金で背負うことはできますでしょうか。飯がタダで食えるだけで、いざ!というとき最後まで責任を遂行できますでしょうか。命と引き換えに使命を全うできますでしょうか。いいや、できますまい。無知だからというだけではなく、知っているのに何もしない、の怖さを感じることができましたので良い映画でした。上映後トークショーがあり、いろいろ言いたいことがありますが、ご本人が何かの間違いでこの日記を見てしまうといけないので心の中にしまっておきます。ミキコフは大人なのでそういう我慢もできるのです。