「さすらいの女神(ディーバ)たち」「あしたのパスタはアルデンテ」

メスをがんばっている女たちがくたびれたカッケーおっさんとフランスをさすらうお話です。ショウのシーンがたくさんです。年季の入ったおぱいやおけつがいっぱいです。なんせかっこいいです。女たちはメリケン人なので英語ですが、おっさんはおフランス人なので英語とおフランス語をしゃべりますから、おフランス語の響きだけですでにしゃれた感じでした。かつて日本の若者たちが、石原裕次郎を観て映画館を出ると全員が裕次郎になったと言われたように、わたくしも映画館を出ながら飯田橋の其処此処におるじじばばに「ボジュームシュー、ボジューマダァ〜ム。」と言って雨の中闊歩したい気分になりましたが、実際にはしませんでした。なぜならすこぶる常識人だからです。破天荒で無鉄砲な女たち、そしてそれを仕切るおっさん。みんなかなしみのなかでわらって生きているすてきな映画でした。
あしたのパスタはアルデンテ [DVD]

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なんてだせえ邦題なんだ。内容に相当の自信がないとこんなタイトルはつけますまい。ゲイとゲイじゃない人たちの話でしたが、登場人物が全員おもしろの人たちなのでゲイ問題よりゲイじゃない人たちの問題のほうがすごいことになっていました。一族の長であるおばあちゃんは、とても頭が柔軟で大きな心ですべてを受け入れ、ばらばらになりかけた家族をひとつにしますから、年寄りを一つ上のところで描いているやつでした。日本の年寄りたちももっと柔軟に視野を広く持ち、金やしがらみのことばかりいっておらずに原発ば止めろ!と言ってみました。あと、主人公の実家がパスタ工場なので度々パスタが出てきますが、サンドイッチを大変美味しそうに食べていたのでサンドイッチが食べたくなりました。とてもおもしろい映画ですので、この際邦題のことは勘弁してやってください。わたしは勘弁してやりました。