2012年観たものをふりかえる。

今年は年明け早々に映画を観ましたが、どうやら去年も年明け映画していたようです。日記を遡ったら「アンダーコントロール」を観ていた、ということが判明しました。これはドイツの人が作った、ナレーションも音楽もほとんどない原発の映画です。年明けから何を考えていたのでしょうか。その直後にサブカル妊産婦に誘われて「百合ダス」を観ていたのでまったくゆかいな一年の幕開けだったようです。その後も「私を生きる」や「プリピャチ」といった意識の高いドキュメンタリーを観ていましたから活動家にでもなるつもりだったのかもしれません(なりません)。わたしのようなにんげんが活動家になったら日本はおしまいです。しかし後半には「ムサン」「ポエトリー」「素晴らしい一日」といった韓国映画を観たり、「宇宙人王さんとの遭遇」のようなサブカル然としたものも観ていますから、私という人間は非常にバランスのとれた人間であることがわかります。すばらしい。こんなちょうどいいにんげんがあるものか。さて、自画自賛もこれぐらいにしまして、ついでなので昨年のナンバーワンを決めたいと思います。どれも良い映画でしたので大変迷いましたが、「ニーチェの馬」にしました。なぜこれにしたかというと、結構この年の前期に観たにもかかわらず、後期も印象深さが薄れなかったからです。こんな馬鈴薯ばっか食ってるような映画がわたしは好きなのでしょうか。いいえ、そんなことはありません。きっとその時のわたしはこれがぐっときたのでしょう。しかしこれは良い映画ですからみなさんも機会がありましたらぜひごらんください。そして思ってください。「あいつはこういうのが好きなんだな。」と。