「COSMO」「quatre」

全公演が終了したので書きます。また、シソンヌのはDVD化するそうなので、あまり詳しく書かないようにします。詳しく書くと「まじありえねぇ。ふざけんな。」と言ってくる知らないひとが世の中に結構いることが分かっているからです。しかし、なぜ人々はネタバレを人でもころしたかのように責め立てるのでしょうか。害虫のようにきらうのでしょうか。こわいです。インターネットこわいです。面識のないひとに何のためらいもなく罵詈雑言の奇襲攻撃をしかけてきます。真珠湾攻撃です。ちょっと言っている意味がわからないのですが、とにかくわたしは神なのでなんにも思わない、というかネタバレされたものをまったく新鮮な気持ちで見たり聞いたりできる特殊能力をもっていますし、ちょうどいい塩梅でネタバレしないという良識もあります。全知全能の神です。崇めてもらってもなんら支障はありませんのでどうぞよろしくお願いします。

「COSMO」(萬劇場)
わたしの出身大学は規模だけはやたらデカい大学なので、世の中にうじゃうじゃいるはずなのですが、学部も同じという人には社会人生活10数年の間に2人しか遭遇していません。あの学部はそもそもこの世に存在しないものだったのかもしれませんが、そこを受験しようと思った、という人には5,6人ほど遭遇しましたから、たぶん存在すると思うのです。勘違いでしょうか。追いかければ消えてしまう魔法のようね。(魔法などない)
そんなわけで、なんの面識もない赤の他人ですが、同じ学部出身だということでおうえんしたくなる人々のおコントを観に行きました。コントとコントの合間も短いコントでつないでちょっとづつリンクさせたしゃれた構成でしたが、つかもとさんのおしりで始まりおしりで終わりました。AAAで破産寸前のおとうさんや、和太鼓ドンドンしたり、水風船でつかもとさんをびしょびしょにしたりと、常軌を逸したコントが目白押しでした。ひきこもりをAVでおびき出すのと、先生が生徒に水風船で復讐するのが特に気に入りました。ためぐちさんの女の子は、手足が短くてちいさいのでファンタジー感がすごくて、これは今後もなすったらいいと思います。おもしろいです。客席に男の人たちがたくさんいたので、今はなきカリスマラジオのリスナーの人たちかな?と思いましたし、若い乙女だらけの空間で窒息せずに済んだのでたすかりました。ありがとうございました。
「quatre」(恵比寿エコー)
職場のリア友を誘ってみました。たいそう笑って楽しんでくれたので、「わたしのおもしろいは正しかった、シソンヌのひとたちありがとう。」てなりました。さて、今回もまったくクオリティの高い内容でした。前回も登場した中学生(たぶん野村君)が出てくる研究発表は思わぬ展開で笑いましたし、冒頭の長谷川さんの空気読めない子がとてもよかったです。アホっぽい話し方とあやしい動きが絶妙でした。引っ越しのコントはじろうさんのヤバさが際立っていたかと思いきや、ふたりともだいぶイカれていたという展開が素晴らしかったです。スカウトの胡散臭さ、面倒くさい客のおっさん、イケてたのにイケてない人になってしまう弟など、観察力に脱帽でした。野村君と先生や、KY君とガリ勉君のようなまったく何も解決していないけどなぜかほほえましい関係性を描けるところに、じろうさんの凄さがあるように思いますし、二人の演技力が他とは格段に違う、シソンヌはやっぱりすごいと思うんですけど、わたしがただ好きなだけでそうでもない人もいることは分かっています。だいたいのことは分かっています。