おやしらず。

親しらず(上の奥)を抜きました。初めて抜歯したのでドキがムネムネでした。歯ブラシがほとんど届かない為虫歯になりかけている、なおかつ、まったく下の歯とも噛み合っていない、つまり咀嚼の際になんの役目も果たしていないただ生えているだけの存在だ、ということでしたので、「まるでおれの存在そのものじゃないか、って、だれが独活の大木やて!?だれが木偶の坊やて!?怒るでしかし!」てなりました。周りの人々の抜歯経験談から想像だけが膨らんで、こころがしんでいることで有名なこのミキコフがマリッジブルーならぬデンタルブルーになりながら、先生に口腔内を委ねたのですが、麻酔の時間の方が長かったぐらい1秒足らずで抜けました。思わず「は、早い…!」と言ってしまったぐらい早業でした。「抜いた歯、どうされますか?」と聞かれたので、「歯を持って帰る人とかいるんだなぁ。そうだよなぁ、自分の一部だもんね。」と勉強になりました。「処分して下さい。」と言いました。さようならわたしの歯、ありがとうわたしの歯。若干の違和感は残るものの、大きな痛み等はなく、ドキムネが過ぎて肩が凝った程度で、翌日は普通にOLさんたちとランチしました。親しらず抜いたんでち、と報告したところ、「え!なんでそんなにポーカーフェイスなの!?痛くないの!?」と驚かれました。驚いて下さい、痛くないのです。わたしは何も痛くないのですから。