「ロイヤルストレートフラッシュバック」(SPACE雑遊)

おしゃれなものはおおむね退屈だ、という偏見をもっていることで有名なミキコフですが、これはいい方のおしゃれなので観に行きました。それにしたっておしゃれな舞台セットでした。菱形にセットが組まれて赤と白の扉が右左にあり、いいかんじの照明に、音楽だって流行りのポップなやつとか流さない。幕間の暗転中に次のコントの衣装着替えをし、OPとEDはギースの人々が舞台の真ん中に座ってiphoneから壁に映像を映すという、おしゃれどこまで、いったい、どこまで!というおしゃれさでした。「おじさんたちの着替えを見せてすみませんでした。」とゆっていましたが、おぜきさんが「でも、たかさはかわいいから大丈夫だよー。おれはやばいよ〜。」とゆってたかささんをひかせるなどしていたので、「これもシュールの一環なのだろうか。」てなりました。シュールむずかしいです。DVD化しないそうなので、記憶を文字化します。
・合格
ヘッドハンティングする人とされる人。される人の言動を逐一「合格だよ!」と言う鬱陶しい人面白のやつです。途中で、「不合格!」と言っていましたが、何が不合格だったかは忘れました。されたことは良い事も悪い事もしっかり覚えていますが、こういうことはすぐ忘れます。
・劇的ビフォーアフター
シュールすぎて意味の分からない銀行強盗コントをやった後、同じ設定でわかりやすくまろやかな内容のアフターをやるという、シュールをいじった自虐的なコントでした。ビフォーではぎょぎょ!とか、天皇陛下ばんざいとかゆっていました。DVD化できないのはこのせいでしょうか。
・7時の悪口
いや、それともこれのせいでDVD化できないのでしょうか。いろんなひとや土地の悪口を言うだけのニュース番組。個人名などをあげていじったりしていたのでハラハラしましたが、たかささんのウィッグのかぶり方がだいぶ適当だったので終始ズラばかり見ていました。
・精神と時のカラオケ
外の世界とカラオケボックス内の時の流れが違うので、短い曲を歌わなければならないのに前奏だけで何分も費やしてうおー!となっていまいた。ふたりでデュエットしたり、ドタバタして楽しそうだったのでおだやかな気持ちになりました。仲良きことは美しきかな。戦争反対。
・飛行機トラブル
むしろこれのせいでDVD化できないのでしょうか。エンジントラブルでしぬかもしれないという事態に直面し、やぶれかぶれになったエリート役員ができる女子社員にセクハラしていました。おぜきさんがブリーフでわ〜いとなっていましたし、女子社員の色気がとんでもなかったので、たかささんの可能性にうっとりしました。ただただうっとりしました。あんなすてきな女装を他に知りませんが、やはりウィッグは適当でした。
・カルチャースクール
着眼点に脱帽な、起承転結が見事にきまった、かつ、人々のいいところが詰め込まれたコントでした。オチで客席が感嘆の溜息であふれたので高揚しました。おぜきさんの怪しい講師が面白すぎましたし、たかささんの特技が満載なうえにオカリナも上手だということを知りました。「宗次郎。」で笑いました。なつかしいことにはすぐ笑います。
・or
ビーフorフィッシュから始まり、いろいろなorをたかささんが選んでいくコントでした。「ゴッドタンの出演権」がかなり強力だということが分かりました。
・爆笑行きバス
恒例の一発ギャグですべるやつです。これでもかとすべりたおしていました。すべりに積極的でした。壊れていました。
早稲田大学
進路指導のコント。早稲田大学に行きたいという生徒に、先生が早稲田への道順を教えていました。とんでもない無駄な道順でした。むやみに乗り換える方法ばかりレクチャーするし、生徒も「そっか〜!そうやって行くんですね〜!」とゆっていました。誰もツッコまない、バカ先生とバカ生徒でした。
・童貞
混じりっけなしのまっすぐな下ネタでした。初体験した男の家に、巨体にピチピチでつんつるてんの学ランを着た捨てたはずの童貞がやってきて、なんかすごく偏った童貞クイズをやり始めるという、酷おもしろいやつだったのでアハハウフフしました。なんで童貞を具現化しようと思ったのかわかりませんが、童貞の役はおぜきさんにしかできないんじゃないかというぐらい童貞していました。オチの時の立ち位置がすごく良かったです。以上です。