「三里塚に生きる」

odo-mikikov2014-12-13

汚いおばさんにはなりたくないの。だって、女はいつまでも女の子でしょ?女子力上げる映画でもみなくっちゃよ。てことで、国とたたかった人々のドキュメンタリー映画を観てきました。にんげんらしい暮らしのため、理不尽な国の態度への怒り、様々な動機でもって活動したひとたちのおはなしです。運動から去った人たち、いまだ運動の中に生きている人たち、それぞれがたくさんの悲しいを抱えて息をしていました。運動半ばで自死した三ノ宮さんのお母さんが、しぬ前の晩、寝ているところに息子の声で「かあちゃんかあちゃん。」と呼ばれた気がしたけど、それは現実だったか夢だったか今でも心残りだとゆっていました。国がゴリ押しで推し進めた政策のせいで、この年老いたおかあさんはしぬまでこの気持ちと生きなければならない。たくさんひとがしんで、村が崩壊して、そこにできた空港は大変不便な空港になりました。今も三里塚反対同盟の代表でがんばっている柳川さんは、なんで一人になっても運動を続けているのかと聞かれ、「(三ノ宮さんの遺書で)“三里塚に生き続けてください”て言ってるべ。真面目に受けとるしかねぇべ(笑)」と淡々と答えながら農作物を袋詰めしており、たいへんおだやかなおじさんでした。ネギを袋詰めしながら、えんどうまめを詰めながら、水菜を洗いながら、芋を掘り起こして選り分けながら、淡々と話していました。すげーな、カッケーなと思いましたが、あまりにもたくさんの種類の農作物を作っていたので、「やながわさん、がんばりすぎだよ!」てなりました。いい映画でした。