「リアリティのダンス」

odo-mikikov2014-09-13

おっぱいを出しっぱなしのおかあさんがずっとお歌を歌って、おとうさんはちんこを出しておおむね大声を出しているお話しでした。わたくしのようなサブカルでもアートでもなんでもない、もはや何者でもないにんげんがこのような作品をみてもよいものだろうか、敷居が高すぎたのではないか、と不安を抱きながら観ました。意外と大丈夫でした。カラフルで大騒ぎのおもしろいやつでした。この手の作品を観ようとすると、フェリーニの「8 1/2」を観た時に(中1ぐらいでした)、「はて、これはどう理解してよいものか。」となったことを思い出します。フライヤーが前衛的な空気を醸してくるやつはそういうことになりかねない映画であるので危険がいっぱいです。そのような不安を解消するため、人々の感想を参考にしますがだいたい不安が増します。映画に大変詳しい人のそれは、わたくしのような映画詳しくない人間を容赦なく打ちのめしてきます。しかし、難しいことはよくわかりませんが、ただ観て感じることはできますからまっさらの状態で観て「すごい!おもしろかった!」となった時の充実感たるや、魔法学校の少年少女が頑張るお話しや、特殊能力を持って生まれたMENのおはなしとかの「おもしろかった!」の比ではないので、無知が難しそうなのにチャレンジするのはいいことだと思うんですけど、そうでもないんでしょうか。さて映画の感想ですが、世の中でだいたい異端扱いされる境遇の人々がたくさん出てきて、画面が外国っぽいご陽気な色で埋め尽くされ、てんやわんやするのでサーカスみたいな映画でした。R-15でこどもは観たらいけないみたいですけど、全体的には絵本みたいでやさしみがあったので、ちょっとおっきいこどもは大丈夫なんじゃないかと思います。しかし、もしかしたらおかあさんがパンツ屋さんなのにパンツはいてないのがいけないのかなぁって思いました。以上です。