「ワレサ 連帯の男」

odo-mikikov2014-05-07

夏はいやだなぁと言っていたら涼しくなりました。神通力でしょうか。しかしミキコフは知っています。この涼しみは刹那的であると。そしてその予測のとおり、数日でまた夏が戻ってきました。やはり神通力でしょうか。今月はメーデーという労働者の日がありました。わたくしが今勤務する会社は、これまで働いてきたブラック一辺倒な会社と違い、驚きの白さで運営されている会社です。なんだったら組合は必要ないのではないか、という白さです。しかし、この組合に力があるからこその白さなのかもしれず、労働者はいろんなことと闘わなければならないのだ、と改めて「労働」の厳しさを実感いたしました。さて、そんな労働について考えたちいさな派遣社員は、組合が国を動かした、いやさ、世界を動かしたという映画を観ました。子だくさんのカリスマおじさんが、終始逮捕されているお話しでした。ワイダ監督はこのおじさんをすごく好きなんだなぁと思いました。主におじさんのにんげんらしさを描いていましたから、もっと何か社会的なメッセージとか、暴力血みどろ演出的なことを求めて観る人々はがっかりするかもしれません。そういうことを求めてない人は、日本ではこの先もきっと不可能であろう活動の力や、冷静と情熱の間おじさんとその妻のユーモラスなキャラクターにこころが高揚するかと思います。ところで、ウィグルの母と言われたラビア・カーディルもそうでしたが、すごい活動家は子だくさんだなぁ、精力と活動は比例するのかなぁ、精力こそがちからの根源なのかなぁってなりました。ミキコフの精力はずいぶん前にしにました。わたくしにはなんの力もありません。神通力どころか生命力すらも。性欲と食欲を謳歌する者が生き残ります。みなさんがんばってください。