「眠れる美女」「父の秘密」


「しなせて」と「しなないで」のお話しでした。尊厳死をめぐる3家族のお話しがあっち行ったりこっち来たりの構成で、テンポがよくあっという間に終わった気がします。それぞれの3家族のラストシーンは、何かを解決するでもなく、しかしその先に解決があるのではないか、と暗示させるような演出になっており、観る者それぞれの想像力に委ねる感がすごいので、「委ねるわー、この映画委ねるよー。」てなりました。尊厳死に反対する集会に参加する女の子が、出会ったその日のうちに知らん男と恋に落ち、矢も盾もたまらずすぐエッチするのシーンがあるのですが、「まさかのー!アグレッシヴ!!」とショッキングでした。しかし、海外の映画やドラマではよくこういう場面があるので、「やはり肉中心の食生活の人々は攻撃的なのだろうか、肉すごい。」と肉にもショッキングでした。面白かったです。





お父さんと娘の秘密がどこにも着地しないまま悪循環で終わりました。仲良し父娘であるのに、うまく交差していない、ちょっとした掛け違いで全部台無しという、にんげん残念が盛りだくさんで、こころがぐったりしているひとは観ないほうがいいと思いました。あまりにも衝撃的に終わるので「うおー!不条理!」となりますから、くどいようですが、これから観るよとか、観てみようかなの人はそこんとこくれぐれも気を付けてください。そういう映画です。