「3D兄弟の夏」

夏なのでとても暑いです。暑い時は寒いと思えとはなんと無茶な事を言うたものでしょうか。乃木将軍の神経を疑います。わたくしを夏から解放してください冬将軍様。そんなことばかり考えて暮らしております。夏には何もしたくありません。人々は何をなさるのでしょうか。フェスでしょうか、海でしょうか。フェスでアルコールを摂取し、男と女がくんずほぐれつでしょうか。海でアルコールを摂取し、男も女も波とくんずほぐれつでしょうか。はたまた夏を制する者は!と、やる気スイッチを探して若人たちが机にしがみつき夏季講習でしょうか。夏はおそろしい。人間がなりふり構わぬ季節だから。なんと下品な季節でしょう。理性を許さない夏。わたくしは夏をあいすることはないだろう。これまでも、そしてこれからも。そんな「夏」を冠したタイトルのお芝居を観てきました。たいへん発展的な女を介して3人の男たちが知らぬ間に「兄弟」になっていた、というお話しでした。登場人物は学生時代の先輩後輩である3人の男たちと、渦中の女の友人(春日部在住のインド人女性)の4人のみ。伊藤さんのナマステブスでウフフし、3人がなぜその女を好きになったかそれぞれ心の内を告白し合うシーンでクスッとしました。オープニングVTRがたいそうスタイリッシュでしたから、スタイリッシュな気分になりましたし楽しうございましたのでわたくしの夏はもう終わりました。あとは冬を待って、腐った鯖のような目にさらに磨きをかけ日々過ごしたい。そう思います。