一体感。

まずはまったく白紙の状態で来てくれたリカオちゃんに御礼申し上げたい。そんな気持ちです。彼女を誘ってヘンテコなイベントに行ってきました。音楽の人々のお歌に合わせて、観客であるわたくしたちはしゅうまいダンスを踊らされました。踊ると言っても腕を動かす程度でしたが、とてもファンの方たちにはおなじみのダンスのようで、まったく立派に踊っておられました。わたくしとリカオちゃんは音楽の人々の動きを見ながらよいしょよいしょと腕を動かしました。わたくしは真似るのに一生懸命でしたから、今やれと言われても手で丸を作りしゅうまいの形を模したことしか思い出せません。お歌は、メロウな曲に「君が皮ならオレが肉〜包まれたい〜♪」的なしゅうまい(崎陽軒の)への愛にあふれたお歌でした。しかしリカオちゃんはすごく上手に真似ていましたから、この人には舞踊の才能があるのではないだろうか、一流の師匠にめぐりあえれば世界を目指せるのではないだろうか、と思うなどしました。そんなことよりわたしを躍らせないでほしいです。わたしは踊りたくないのです。セイ、ホーオとかそういうのをさせないでください。わたくしの遺伝子情報にはセイ、ホーオのような文化は組み込まれていないのですから。でも踊りました。リカオちゃんが隣で踊っていてなんか楽しかったから。リカオちゃんが上唇をツンとさせて踊っていてなんか楽しくなっちゃったから。あのようなところで急に一体化する作業はたいへんに高度です。高度な技術に挑戦したのです。体力もないのにそこそこ大人の女たちが挑戦したのです。えらいと思います。ステージ上でサクマさんが関節大集合(腕と脚の関節を大集合させるので、結果的に丸くなってしゃがんでしまう状態)をしてしまうと後ろの人々は、サクマさんの姿を見ることが出来なくなってしまうのですが、「前の人から座っていけば後ろの人もみんなみえるよ〜。」というサクマさんの一言で全員がウエーブのようにしゃがんだので「日本人のやさしさ!」てなりました。サクマさんがこのながれで「げんぱつはんたいダヨ〜。」と言ったら人々が反対ダヨになるのではないか、と思う程の一体感でした。頻繁だとすごく困りますが、たまには一体感もよいと思います。