「孤独な娘」

孤独な娘 (岩波文庫)

孤独な娘 (岩波文庫)

タイトルが気の毒な感じなので買いました。ナサニエル・ウェストさんというアメリカの人が書いた気の毒な人間のおはなしでした。すぐに読み終わりましたし、薄くて軽いので持ち運びに便利で気に入りました。内容も終始鬱々として面白かったです。新聞の相談欄を担当している「孤独な娘」という男が主人公ですが、新聞社の人間も相談者もふざけるか、泣くかしかしておらず、登場人物は何人も出てきましたが、楽しげな人はだれもいませんでした。バカ騒ぎをしてバカみたいなふりをする人や、事態を好転させようとトライする人はいましたが、それぞれみんなこころがとっても孤独でした。最後は赤ん坊が出来たのにしにました。どうやってだれがしんだかは各自読んでください。