きんにく。

「わたし、なかやまきんに君好きなの。」素Lさんの発言に箸を止めました。「え?あの、オイおれの筋肉、の?」「ええそうよ、あのきんに君。」確認したので間違いないようです。「たしかについ笑っちゃうわよね。」と言うと、「ううん、違うの。なんだかとっても優しそうな人じゃない?きっと優しい人よ。あの人なら結婚できるわ。」とまっすぐな目でわたしを見ています。こんなまっすぐな目がこの世に存在するとは!わたくしはきんに君さんを芸人さんとして観ていたので、素Lさんのように「にんげんきんに君」としてのきんに君さんのとらえ方に感動致しました。幼少期にマザー・テレサの伝記を読んで「愛の反対は憎しみではありません。無関心です。」という言葉に衝撃を受けた時のような、そんな感動です。わたくしは人をその職業で見ているのだ。きんに君さんを芸ありきで見ていた。しかし素Lさんはにんげんをただにんげんとして見ている。なんて健やかなのか。「きんに君のマグマクッキング面白いわよね。」と言ったら、「なあにそれ?そういうことをやったりもするの?私、やってることはあんまり詳しくわからないの。Youtubeとかで見られるの?」と言ってきたのでので本当に人として好きなのだということが分かりました。あと、マグマクッキングがとっても気になる様子でしたので、「ピャーー!って叫ぶのよ、ボンジョビに合わせて。」と教えてあげました。「ええっ、ピャーー!って?うちに帰ったら調べるわ!」と言っていました。しかし、わたくしは芸をしていない時のきんに君さんを見たことがありません。彼女はいったいどんなきんに君をみたのだろうか。