「ポンポン お前の自意識に小刻みに振りたくなるんだ ポンポン」

odo-mikikov2012-07-28

仕事帰りに駒場東大前という、わたくしのようなバカチンには一生ご縁がなかろう駅に降り立ちました。自動改札にSuicaをかざしたら「バカ」と表示され、あの改札機のパカパカ開閉するやつがビシーと閉じるのではないか、よしんば通過できたとしても、町行く人々が全員七三分けのメガネで、わたくしをチラ見して薄ら笑いを浮かべてくるんじゃないか、そんな不安でいっぱいでした。当たり前ですが普通の町でした。そんな普通の町で演劇を観てきました。The小劇場といった造りの小劇場で、The小劇場な演劇を観ることができましたのでとても満足しました。どういうお話かといいますと、おしっこに始まり、おしっこに終わるお話でした。ハイバイは初めてだったのですが、俳優さんたちの演技の力加減がとても良いなと思いました。荒川良々さんは12歳の少年の役だったのですが、デカすぎて出だしから笑いましたし、やはり存在感がすごかったです。インチキなファミコンソフト屋さんのシーンも、怪しい劇団のシーンも良かったのですが、夫婦ゲンカとその後の父と子のシーンがたいへん面白かったです。劇場を出たら日はすっかり暮れておりました。しかし暑さは日中と変わらずにあり、あまりの暑さに急激に眠くなり、家に帰るのが億劫になってしまいました。逃避本能が発動された!と思いました。わたくしは嫌な事に直面するとすぐ逃げます。逃げて逃げてこのような残念な大人になりましたが、歳を重ねて多少頑張ることを覚えたので無事帰宅することができました。もうちょっと若かったら帰宅できなかったと思います。