「百年の秘密」

odo-mikikov2012-04-29

この日はとても暑かった。昨日までの雨が嘘のように太陽が照りつけ、街中が汗ばんで見えた。ついに夏がやってくるのだ。すべてのものを腐らせるあの夏が。腐らせないでほしい。なぜって、それは、臭いから。臭いのはまっぴらごめんだ。どうしても腐らせたいのならせめてわたしの許可を取ってからにしてほしい。わたしの屍を越えて臭え。ここコンクリートジャングル東京はまるで蒸し風呂です。かあさん、いかがお過ごしでしょうか。わたしのこころも夏の到来とともに腐ってしまいます。というかもう腐っていましたね(笑)。萩原聖人が出ていました。出てきた瞬間、「マージャン。」と思いました。山西惇も出ていました。「相棒。」と思いました。時間軸がいつもに増して行ったり来たりする印象を持ちましたが、それも含めとても面白かったです。悪いことがどんどん重なって、最後は傍から見たらけっして良くはない結末をティルダもコナも選びましたが、コナが言った「今ここでこうしてうんと笑ったからすべて帳消しね。」というセリフがすてきだわと思いましたし、大倉孝二はとぼけた役がうまいなぁと思いました。休憩時間に隣の紳士が連れの男性に、「最近の演劇ってこんな感じなんだねぇ〜。おれらが昔見てた演劇ってこんな演出なかったなぁ〜。」と言っていました。「おれらが見ていた、」っていつごろの演劇なんだろうかと気になりましたが、「帰りに世界堂へ行かなくては。南口からだと世界堂は少し歩くわ。」と考えていました。