「やがて来る者へ」

odo-mikikov2011-10-30

憎しみが憎しみを生んで、結果戦争は何も解決しない。というお話でした。平和な村にパルチザンが「ワシらが守ったるさかいに!」と来たばっかりに、村人全員が殺されました。前半の牧歌的なシーンから、後半グイグイ殺戮シーンになったので「うおー!せんそう!にんげん、バカ!」となって肩がこりました。マルザボットの悲劇をもとに作られた映画なので、村のほとんどが死ぬのが分かっているのですがみごとにハラハラしました。生まれてすぐの弟が死んだことが原因で失語症になったマルティナちゃんの視点で物語が進み、家族や村の人間が死んで逃げ込んだ牧師の家にもドイツ軍がやってくるという、とてもむなしいことになりますが、全てを失ったそのとき声を取り戻してゆくという、なんて残酷なことなのかしら、とやりきれないお話ですので、心が元気な方はぜひ観て下さい。とてもいい映画です。二日続けて、なんとなく思い立って映画三昧な日になり、なんだか映画好きみたいなことになっていますが、選り好みして映画をみる人間なので、全然映画好きではありません。また、わたくしの隣に座ったご婦人が、開始1秒で眠ってしまわれたので、「うせやーん!」と思いました。楽しかったです。