シティボーイズ『動かない蟻』を観た。

世田谷に行ってきました。三茶の改札機は、はたしてわたくしを通してくれるだろうか、通してくれない時には土下座だろうか。人がたくさんいるところで土下座はいやだなぁ、もう30過ぎなのに。そんな不安を抱えながら到着しましたが、それは杞憂に終わりました。改札機はすべての人に平等でした。
今回の演出は天久聖一氏でした。いつもと少しテイストが違って「シュール演劇」といった感じでした。いくつかの短いコントが全部つながっていますよ、というやつです。しょっぱなからきたろうさんがティッシュボックスを履いて登場したので「ああ、シュールのやつや。」と思いました。個人的には、オラウータンのたかしくんコントと記憶力が過ぎる村のコントがたいそう良かったです。きたろうさんと斉木さんのセリフ噛むやつも健在でしたし、良々の台詞回しがオモシロでした。大量のこけしが出てくるコントで斉木さんが“黒人のこけし（こけしを真黒に塗っただけの物）”を自分の股間付近にあてがうシーンで後方の客席から「ギャッ!!」という女性の悲鳴があがり、客席は大爆笑でした。おお、なんとおぼこな人がいたものか、この悲鳴の主がばあさんだったらなおのこと面白いだろうにと思いながらわたくしも笑いました。
観終わってから、1階のカルディでパスタやオリーブなどを買って、セレブ気分を味わいました。ぼろは着てても心の錦、です。そういうことです。