みちづれ。

【イノシシ9頭、車と次々に衝突…全部即死】
12日午前0時50分頃、岐阜市日野南の国道156号線で、同市日野東の会社員男性(32)の軽乗用車が、イノシシ9頭と次々に衝突。

 軽乗用車は大破、男性は鎖骨を折るなどのけがをした。イノシシは全て即死した。

 岐阜中署の発表によると、イノシシは体長50〜100センチで、親1頭の後に子供とみられる8頭が続き、車道を軽乗用車に向かって走ってきたという。男性は「まさかイノシシが走ってくるとは思わなかった。直前で気がついたが避けきれなかった」と話しているという。現場は岐阜市東部で、近くには山もあるが、国道沿いは店舗や住宅地になっている。同署は「市内の公道をイノシシが走るのは珍しい」としている。(読売オンライン)

イノシシが次々に、という情景を思い浮かべてみました。次々に障害物がぶつかってくるゲームみたいなのを想像しました。しかしイノシシはゲームではありません。実際、イノシシの親子は死んでしまいましたし、男性は鎖骨を折ってしまったのですから惨事です。ゲームはリセットできるけんど、現実はリセットできんとばい。お前だゲームばっかしよると命の大切さが分からんごなっとよ!と説教する教師たちを思い出しました。ゲームのせいではなく、その人間の素質ばい。と思いながら聞いていたことも思い出しました。
内容はともかく、「全部即死」というところの、“全部”に心揺さぶられました。イノシシは人間ではないから“全員”ではない。“全個体”でもなく“全頭”でもなく“全部”です。わたしもいつか、こんな風に誰かの心を揺さぶるタイトルを書きたいと思いました。