91歳と犬。

odo-mikikov2011-05-04

働き者のちっちゃい男前がわたくしの配偶者です。その働き者が急に仕事になったので前々から気になっていた映画を観に行きました。事前に混み具合を調べたところ、連日満員(特に午前と昼間)とのことで、入場できないのでは?との不安を抱えながら神保町に到着しました。すでに5・6人のご婦人方がチケットを買うために並んでおりました。そしてわたくしの後には老紳士、ご婦人、ご婦人、老夫婦、ご婦人……。つまりご高齢の方々にまぎれて並び、無事チケットをゲットしたのでした。さてその映画はといいますと、ポーランドの一軒家に犬と暮らす老婆の話です。特にコレと言った事件など何も起こりませんが、最後に老婆が決断をします。このシーンはとても良いシーンでした。観に行って良かったと思います。ええやつです。犬の使い方が巧妙なのでコンチクショー!でした。岩波ならではのチョイスだなぁと感じましたし、これは映画館で観た方が絶対によいでしょう。もしDVDとかになったとしても(ならないと思いますが)、でっかいTVで観た方がよいでしょう。なぜならとても地味だからです。画が地味だからです。いえ、ストーリーも地味だからです。そして若者には退屈でしょうから、30代以上の大人が観た方が良いでしょう。ママのおっぱいが恋しいぼっちゃん、じょうちゃん達にはちょっとムリやで。余談ですが、わたくしは映画館ではエンドロールまで見終わってから席を立つ派なのですが、今日の岩波ホールではエンドロールが始まると同時に老紳士やご婦人方が疾風のごとく劇場の外へ出てゆきました。十中八九トイレだなと思いました。わたくしも近い将来そうなるのであるよ、と思いながらガランとした劇場の椅子に座り最後の一文字が消えるまで画面を眺めておりましたとさ。