ネジ子より賜ひし本。

妖木犬山椒 (中公文庫 A 99-2)

妖木犬山椒 (中公文庫 A 99-2)

今回は講談社文芸文庫ではありません、なぜならおネジ子さんから貰ったからです。頂戴な、と言ったらくれたのです。フフフ、いいだろう。深沢っぽさ満載の短編集でした。楢山節考の戯曲も載ってました(一部ですが)。「村正の兄弟」と「妖木犬山椒」が特に面白かったdeath!簡単に言うと村正は刀鍛冶の名家が親父の死後、没落していく話です。そんで、兄弟が仲違いして気が狂ったどっちか(弟)がどっちか(兄)を殺しちゃいました!チャンチャン。で終わりです。犬山椒は、山奥に訳あって蟄居させられた皇族を訪ねて来た男が、皇族の色狂いを目の当たりにしてあだまがおかすくなって村人を殺しまくる話です。どっちも凡人がキチガイになって人を殺す話なのでマジ面白いですから読んだらいいと思います。だいたい人を殺す時に正気な奴はいないので、人殺しはみんなキチガイです。殺人事件があると、いちいち精神鑑定しますが、それこそ正気の沙汰とは思えませんね。キチガイは生きて罪を償えないので死刑!(ガキデカっぽい体勢で言っています。)なんか過激なことを言いだしたので、おれもキチガイかもしれません!みんなキチガイ!ヤッフー!