日本人の心。

odo-mikikov2010-07-11


ハングオーバー!』を観てきました。結婚直前の独身パーティーを楽しんだ翌朝、花婿が行方知れずになり、花婿の友人2人と花嫁の弟(変態)が記憶が飛んでしまっているその夜の真相を辿りながらさまざまなトラブルに巻き込まれるというお話です。笑いどころが随所にあり、ストーリー展開も非常に良くできている映画だと思いましたので、まだ観ていない方はご覧になるといいと思います。しかし、わたくしは3箇所ぐらいしか笑えませんでした。よそでうけなかったことをわたくしに言うと笑ってもらえる。といわれている、このわたくしがです。それはこの作品のせいではありません。映画好き(にわか映画好き含む)どものせいです。やつらはどんなシーンでもガハガハ笑うのです。そんなに笑うシーンでもなさそうなところでもです。箸が転がっても笑うことでしょうよ。「オレ、おしゃれな雑誌で紹介されてた映画観て笑えるんだぜ。」「アメリカンコメディの笑いどころがわかるんだぜ。」「アメリカ人みたいな映画の観かたができるオレだぜ。」といわんばかりのアホみたいな笑い方をするので、わたくしのわらいどころに対して集中できなくなってしまいました。あの人々は映画を観にきているのではなく、笑いに来ているだけです。その証拠にマイクタイソンがおもしろなセリフを言った時にはガハガハしませんでした。なんもわかっちゃいねぇのです。わたくしは映画好きと言えるほどの映画マニアではありませんが、あんな映画の見方をするような人間より映画を大事に思っているよ。出て行け。わしがおまえらのしまりのない口にポップコーンをねじ込んでやる。と思いました。さらにわたくしの2つ隣のおっさんは笑うたびに感想を言うので、DVD借りてご自宅で御覧なさい、禿げろ。と思いました。ロボ芸者を観にきていた観客こそが本当の映画好きだ。そう思いました。