目下連敗中。

遠景・雀・復活 色川武大短篇集 (講談社文芸文庫)

遠景・雀・復活 色川武大短篇集 (講談社文芸文庫)

講談社文芸文庫にまたしてやられたり。9篇の短編集で、どれも完璧。ほとんどが色川氏の自伝的な作品ですが、表題作の遠景は作者の叔父の生涯に関する話で、叔父さんは早くに自殺してしまったのでどれも人からの情報と書簡のみで構成されており、それがまたなお一層叔父の人生の空しさなんかがよう出ててお見事。「陽は西へ」や「九段の杜」は出会った人々の決してハッピーエンドではない人生が優しく描かれていて、色川作品のすきなとこね、これ。うんこみたいな小説を映画にするんなら、こういうのを映画にでもしたらいいのに。地味すぎて興行収入は見込めないか。でもうんこに金払うの、あたしいやだわ。うんこに金を払うなど、いといみじ。
余談で、毎週TVKで深夜に見ていた「カオスヘッド」が終わってしまった。毎週の楽しみがなくなった。かといって終わんないのは困るのでまあ、よかろうも。画があんまり好きじゃないかんじ、つか嫌いだったのに、たまたま1回目からみてしまい、1回目からストーリーが面白くて見続けてしまった。面白かったなぁ。あなおもしろし。
そういえば先日しゃくこが「あなどりがたし」は「あな 鳥 固し」ってことで、すんごい固い鶏肉の意?などと、ふざけてくるので、しからば「アナスイ」は「あな 粋」ってことですんげぇ粋の意?と言い返してやりました。そのあとさらにしゃくこがなんか言ってくるのでギブしました。来年もこの調子でふざけてやろうと思います。