はい、日本人です。

絶望の精神史 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

絶望の精神史 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

金子光晴というと、大学時代のゼミの教授を思い出します。金子光晴好きのほにゃぁとした人でした。ま、そんなことはさておき、なんで日本人が陰気なのかとか、明治の亡霊にいまだに取りつかれておるとか日本人の絶望ってなによ?みたいなことを書いてるエッセイです。
著者自身の周辺にいた人物を何人か例に挙げていますが、まぁこの人たちの不運なこと。でも、金子光晴らしい、カラッとした論調で大変に面白い。あと、言葉が詩的ね。わけわかんない専門用語を駆使したエライ先生達が書く、つまんねぇ論文よりもずっと日本人ってものをよくとらえているし、言いたいことが伝わる。
私なんか完全に日本人気質ですよ。すぐマイナス思考になるしね。おほほ。でも、最近会社で「休み明けとか久しぶりに(私に)会うと刺激的過ぎて困っちゃう。」といわれました。あ、見た目が刺激的ってことではないようです。内容が刺激的なんだそうです。
どこが?なにが?
まったく意味はわかりませんが、なんか迷惑かけていることに間違いないようです。残念なことに。