昭和でできている。

日日の麺麭・風貌 (講談社文芸文庫)

日日の麺麭・風貌 (講談社文芸文庫)

悲しすぎる。
自伝とそれを踏まえた創作が何篇かまとまっとるんですが、
ただフツーの生活を書いただけです。
それこそフツーーーーーに書いてんのに悲しいよ。
激しく昭和テイスト。
ぐっときた。ぐぐぐときた。
なんかここ数日、こんな感じの面白い本を読んで、
いい音楽(紹介したいが画像・動画ともに発掘困難。)を聴いた。
ああ、こんな平穏な日が来るなんて・・・・。


この小説に劇的な展開を期待してはいけません。
たとえば、家庭不和で10代でセックスとドラッグにはまって、
孕んでおろして、好きな男が死んで・・・・とか。
つまんね。こんな話おもしろくもなんともないよ。
こんな話ゲロですよ、もう。おえー。
は、いかんいかん。なんか急に荒んでしもた。
もとい、つまりそんなゲロい小説ではなく、とってもいい小説ですよと言いたかったんです。
巻末に太宰 治との思い出がつづられてますが、なかなか興味深い。