水好きだな、この人。
- 作者: 宮本輝
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1994/11/30
- メディア: 文庫
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それはさておき、
「泥の河」ですよ。なんてったって。
戦後の混沌とした日本を、
少年の目線でとらえた作品なんですけど、
重いなぁ。
情景描写が絵画的だなぁ。
有名なカニが燃える場面なんて、はっとする。
宮本輝って、情景描写が過剰な気がして
あんまり・・・・、なんですが、
これはとてもよいです。
子どもが直面しなきゃならん現実が、
あまりにも重過ぎるし、
でもそんな現実は
この時代そこいらにゴロゴロ転がっとったわけで。
うむー、世の中は厳しいのう。
小栗康平が映画化したのもわかる。
てか、映画良かったなぁ。
喜一の母親役が、加賀まり子。キャスティングすばらし!
小説も、映画も子どもがメインなんだけど
あざとくないから好き。
あざといの嫌い。