猿獲る
- 作者: サルトル,伊吹武彦,窪田啓作,白井浩司,中村真一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1971/01/30
- メディア: 文庫
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実存主義ってやつですか?
それでもって、ボーボワールに
俺の女性関係に口出しすんなと
言っとったようですね、このオッサン。
う〜ん、便利ぃ〜実存主義!!
ま、そんなオッサンの短編集です。
この人の書物には、私の脳はついていけません。
小難しくて途中で挫折してしまいます・・・。トホ。
でも、これは結構いけました。
表題作の「水入らず」は
不能の亭主をかわいいと思っちゃう女が登場するんですが、
亭主のしょんぼりさんをツネツネしちゃったりするわけです。
なんじゃそら。
ただ、この女の感情がわからんでもない。
普段えらそーな男がグッタリって、なんかねぇ。
ぷぷぷー、てなりますよねぇ。
そんなわけで、なかなかおもしろかったです。
あと、表題作以外に「エロストラート」と
「一指導者の幼年時代」が読みやすくて楽しめました。
サルトル苦手な方、ぜひお読みください。
ガチガチの哲学書より、実存主義の一端が理解できる?かも。