人生。

幼少期から「けっこんはしたくないなぁ。けっこんしたら女の人はやることばっか増えて、なんもいいことねぇなぁ。あと、おれは気性が荒いからかあちゃんみたいに穏やかな子育てはできないなぁ。おとこにくわせてもらって威張り散らされるのもいやだなぁ。できればひとりで生きて行きたいなぁ。」と思っていたので、仕事を得るためにはやはり大学は出ておいた方がいいだろう、大学は行くのが普通だろうと考えていました。計算は苦手だしそもそも数字が嫌いだし、でも物を書くことは嫌いではないから文系だ、そしてよく考えたら自分は書く事よりも作るほうがすきなんじゃないかと気付いたので、書籍を作る人になろうと考えるようになりました。かといって、ミキコフの学力で行けそうなレベルの大学の、しかも文学部なんて行っても「え?その大学どこ?」みたいな反応がかえってくるだろうし、そんなの行ってもしようがない、せっかく行くからにはひとが知っている大学行きたい、なんだかんだ言って世の中は見た目やネームバリューじゃろと思ったので、内部試験で行ける、文学部っぽいことをするけど文学部とはちょっと違う学部へ進学しました。おかあさんのゆうことを聞いて付属高校に行っていてよかったなぁと思いました。一般試験を受けていたらたぶん受かってないぐらいミキコフはちょっぴりばかだからです。おかあさんありがとう。そんなこんなで楽しい学生ライフを過ごし、書籍を作る会社に入社しましたが、最初の配属は作るところではなく、作られたものを売るところでした。そこで条件が揃えば異動できるときいていたのでがんばりました。しかしどうやらがんばっても異動できないらしいと知り、そして死に直面したのでそこを去りました。ミキコフは世の中をなめていました。名前をなめ彦にしてもいいぐらいなめていました。そして悟りました。「おれは人よりにんげんとしての瞬発力が低い。」と。ミキコフはいろんなことがそこそこな人間なので、なんか人に迷惑かけない程度のそこそこな収入を得てそこそこに自活できれば生きやすいんだなと思いました。その後入社した会社の倒産などを経験し、もう正社員なんていいことない、残業代もボーナスもカットされ、そのくせ人の分の責任も取らされるし使い捨てされるだけだ、だいたいおれは会社選びが下手すぎる、ということで派遣登録をしました。登録してすぐに入った会社で「毎日謝ったりしなくてもいい、そして罵倒されなくてもいい会社が世の中に存在したとは!」と感動しました。今、その感動した会社で事務職をしています。事務職はミキコフに向いています。向いている仕事を経験によって知ることが出来ました。会社では一切の不平不満を言わず、仕事を頼まれれば四の五の言わずに快く引き受け、おおむねニコニコしていたら、なんか会社の人たちが親切にしてくださいますので、やっと居場所を見つけたと思いました。かつてはゴミのような会社でゴミのように生きていたミキコフが、今ではたまに上司がミシュラン一つ星のお店でランチをおごってくれるような時代(とき)を生きています。自分を知って大人しく生きてたらなんかミシュランにたどり着きました。という人生ゲームを考えました。ミキコフの人生ゲームなので「コフ生ゲーム」と命名します。以上です。