日記。

素敵OLさんとランチしました。素敵OLさんの長女ちゃんが小学校で交換日記を始めたと聞き、交換日記ほど永遠の物はないなと思ったのでした。この習わしを大抵の女子が通り過ぎますでしょう。このこころがしんでいることで有名なミキコフにもこころが若干しんでいない頃があり、その頃は友人たちと交換日記したものです。今考えると、なんというおそろしいことをしたものでしょうか。自らの手で処分すべきであった。そう思うのです。「交換日記」。これほどイタい書物が他にありましょうか。女児のいちばんさぶいところをギュと凝縮したもの、それが「交換日記」です。どこかで飽きて、なんとなくふわっとやらなくなるものですが、そのやらなくなった時、最終的に誰の手元に残ったかが重要なのです。わたくしの手元にあれば一も二もなく灰にしてなかったことにします。しかし、これが物を後生大事に取っておくタイプの人間の手元にあれば、おそらく今もどこかに形あるものとして存在し続けているに違いないのです。最悪の場合、facebookなどのような、あのおそろしく鬱陶しいシステムに掲載され、さらにはわたくしの書いたページがもはや付き合いもなくなった同級生、果てはその同級生の会社の知らん人々などにも閲覧される可能性があります。「なつかしいものみつけた!(かつて流行ったキャラクターグッズを、身体で一番自信のあるところで撮ったやつ)」的な軽いノリで。「パンケーキ最高☆(ちょっと斜めに撮ったパンケーキの写真)」と同じ扱いで。考えただけで気を失いそうです。「いいね!」なんかされたらしんでしまいます。わたくしにとって全然「いいね!」ではないからです。実際そうなったとしてもわたくしはfacebookの民ではないので気付くことがありませんから、まあどうでもいいのですが。そんなことを考えながら食後にしゃれたジェラートを頬張り、「いいお味ね。」「ええほんとに。」と言い合いました。以上です。