「頑張れば…。」のこと。

「ちゃんとお化粧とかして服も変えたらきれいになるのに、ってよく言われるんです。」ランチのチキンソテーを咀嚼するわたくしの口の動きが止まりました。2DBさん(20代後半OL)にそんな勘違いをさせたのだれだ!わたしはそんな無責任な事を言った人々に怒りを覚えました。「ちゃんとお化粧とか…。」のような、「頑張ればきれいになるのになんでしないの?」発言は、言う相手を考えて言わなければこれはたいへんな罪になります。みなさんはそこんとこをちゃんとわかって言っていますでしょうか。わかってないならやめてください。犯罪です。「頑張ればきれいになるのに。」と言われて、「え!ホント?じゃちょっと頑張ってみよっかな〜。」と思う人はきれいになるポテンシャルを持っていますが、「え?じゃあ私、元がいいってことね。だったらこのまんまでもいいや〜。本気出す時に出せばいいし〜。」となる人はずっとこのまんまの可能性が高いのです。そもそも本気出す時は、人生にそう何回もこないです。そうです、「頑張れば…」発言の裏に、「あんさん今、全然いけてないで、ちゃんとしたほうがええで。」があることに気付かない人に言ってはいけないのです。きっとたくさんの人々に言われてきたのでしょう。その証拠に「日焼け止めとか全然塗らないんです。」「ネイルとか塗る人の気がしれないです。」「化粧しないんですよ、わたし。」とおしゃれ女子たちの前で自信満々に話す2DBさん。すごいです。すごい自信です。もうわたくしなどは、ド田舎丸出しのダサ子状態で上京し、なんかすごいサブカルおしゃれ女子がたくさんいるキャンパスライフにド肝を抜かれ、慌てて百貨店に化粧品を一揃え買いに行ったものです。それからは、いかにまともに見せるか、ということに苦心してきましたし、現在も苦心中です。わたくしはいやです。田舎者が丸出しになるのはいやなのです。東京ぶりたいんです。だって〜、女の特権を使って素敵女子したいじゃないですかー。素敵女子できる期間ってまあまあ短いじゃないですかー。おしゃれとメンスはおんなの特権じゃないですか〜。「好きでもない人にばっかりモテるんですよー。」2DBさんは困り顔です。聞いているわたくしたちも困り顔です。好きでもない人にばっかり告白されるのは「モテ」というのだろうか。そう思いながらわたくしは「アハハ。」と笑いました。気を付けたい、こういうことを素敵女子たちの前で堂々と言わないように気を付けたいです。なんかこんなこと書いてると、「じゃあお前、美人なのかよ。」と言われるかもしれませんが、普通です。The普通です。なんだったら目と目の間隔が狭いとか、おでこが狭いとか、前歯がデカいとか、いろいろあれなことがあるんで、よくよく見て見るとぼろが出る程度に普通です。フワッと誤魔化す感じで普通です。いや、目と目の間隔が狭いという1点においては、まえだあつこさんと同じなので美人かもしれません!(全然似てません。すみませんでした。)