黒ミキコフ。

おとんは数年前から病気をしており、現在通院治療中なんですけど、まったく元気で人の2・3倍の量の飯を朝昼晩と食べ、昔からそうですが家事どころか、家の事は一切合財何にもしないおっさんなんですけど、歳をとっていよいよ自分本位に拍車がかかってきました。全部書くとこころがつかれてしんでしまうので書きませんが、おかはんがどのような状況であろうが、朝昼晩、きっちり決まった時間に食卓に着き、じっと待っています。箸ひとつ取ろうとしないので、「自分でおとんなさいよ。」というと、むちゃ不機嫌になり、渋々取りに行きます。これはわたしが言うとまだこの程度で済みますが、おかはんやおにいが言うとちょっと切れてわけのわからんことを言い出します。おかはんとおにいは性根がやさしいのでなめているのです。バカなんじゃないかと思います。さらにそのお決まりの時間にご飯が食べられないとさらに機嫌が悪くなり、何かの拍子に急に烈火のごとく怒り出し、人としてどうかと思うようなとんでもない事を怒鳴り散らすのでやっぱりバカなんじゃないかと思います。というかバカです。親の悪口を言うのは人としてまったくなっていないことなんですけど、書きます。別によそじゃ言わないからいいだろ、今日ぐらい。書かせてくれよ。わたしはある時期から表面上は普通に話しますけど、心底ではおとんとは断絶して今に至りますから、たぶんですけどおとんがしんでも泣かないぐらいに断絶しています。あ、でも実際葬式では頑張って泣きます。空気が悪くなるので。わたくしのような人間でもそれぐらいの気づかいはできます。それにおとんが先とは限りませんから、わたしは泣く必要がないかもしれませんし。断絶したきっかけは1個あるんですけど第三者がきいたらそんなもん、ゆるしておやんなさいよ、と言われると思うので言いませんが、許す許さないではなく、「あ、なるほど。はいわかりました。」という種類の断絶です。それまでの蓄積が実った結果の断絶なのでたぶん無理です。すみません。おかはんに言うとショッキングを受けると思うので言っていませんが、けっこうな幼少期から、「この人(おとん)、どうにかなんねぇかな。」と思いながら接してきました。どうにもならないのであきらめていますが、最近ますます「どうにかなんねぇかな。」となっています。このままだとおかはんが病気になってしまうのではないかという不安がわたくしを駆り立てており、あのバカどうにかなんねかなぁと考える毎日です。おとんがしんどいです。つかれています。というのは全部つくりばなしです。この世はぜんぶうそでできていますというお話しでした。