バタコ。

先日ネジ家へ行ったのですが、さすが幼児がいるご家庭、アンパンマン関連の書籍やグッズがありました。どの友人知人に聞いても、「子らは必ずアンパンマンに夢中になる。魔法のアニメだ。」と言います。やなせ先生の偉大さ底知れない。自らの頭部が食品で出来ている生き物ばかりがぞろぞろ登場するにもかかわらず、これがホラーではなく、きちんとファンタジーになっているのですからまったく見事としか言いようがありません。わたくしは以前に、ジャムのことについてこの日記に書いたことがあるのですが、今回はバタコについて書きたい。なぜならネジ家でアンパンマン百科事典を読ませていただき、バタコのあまりに異質な存在に驚愕したからです。「バタコ」とは言わずと知れた「バタバタ走るよバタコさん」です。白いコック帽を被り、青いオーバーオールを着てジャムとともに美味しいパンを焼いています。アンパンマンたちの母であり姉であるかのような立ち居振る舞いで、時に優しく、時に雄々しく、ジャム同様マザーバタコと呼んでも過言ではない存在です。アンパンマンの顔の入替え成功率は100%と他の追随を許さない、抜きん出た身体能力も持っているようです。しかし、実際バタコの姿をごらんなさい。男とも女ともつかぬ姿で、年齢すらも定かではないのです。ネジ家で読んだ百科事典に、バタコのよそ行きファッションなどが掲載されておりましたが、そのイモさにひっくり返りそうになりました。つまり「かわいくない。」のです。その証拠に女児らが夢中になるのはドキンやメロンではないでしょうか。なぜでしょうか、なぜバタコからはガーリーさもレディーさも排除されているのでしょうか。ウィキペディアには、TV版ではジャムの孫という設定になっているとありましたが、だからなんだ!バタコだって女だ!いくら年寄りと暮らしているからと言って老け込む必要などない!おしゃれしたいはずだ!わたくしは多少の怒りすら感じました。怒りを抑えつつ、わたくしはウィキを読み進めました。

ばいきんまんが拾ってきた魔法の鏡によると「(アンパンマンワールドで)最も心の美しい女性」との事。
ウィキペディアより)

褒め言葉になるとでも思っているのかこのやろう。心の美しい人間はすばらしいが、それは嬉しさが時間差でくるやつだ。見た目を褒められることのほうが、喜びに即効性がある。それがおんななのだ。おぼえときんさい。バタコが子どもか大人かなど関係ない。おんなはおんなだ。わたしはバタコをおうえんしていきたい。いつの日か日本中のおもちゃ売り場にバタコグッズが並べられる日を願って…!