特別展「栄西と建仁寺」

風神雷神がトーハクにきたというので観てきました。本物の風神雷神グサンを観るのは初めてなのですが、想像していたものより小さく、そしてちょっと漫画っぽくてかわいい画でしたから、「おもてたんとちがーう!(いい意味で)」となりました。また、四頭茶会(よつがしらちゃかい)という、お坊さんたちが立ったまま、客人の持った茶碗で茶をたててまわる不思議な儀式の存在を知りました。茶道の原型といわれる儀式だそうで、建仁寺では栄西さんの誕生日を祝して開催されている大事な行事のようです。しんでからもまだお誕生日会をされるなんて、「ちょっともうええて(笑)」となりそうだなぁと考えながらみましたが、茶会の道具や、茶会を行う実際の部屋が再現されており、それはすばらしい芸術でした。また、栄西が書いた書物等もたくさんあり、栄西は繊細で女性的な字を書く人だなぁと思いました。独特の字でしたから、ぜひ臨書してみたいという気持ちになりました。それにしても、歴代のお坊さんの長が像になっているのですが、どの長もしかめっ面でこころがしんでいる表情でしたから、宗教を極めるとぜんぜん幸せそうじゃねぇなぁってなりました。そんなことはどうでもいいとして、風神雷神のみならず、非常に大きな山水画も観ることができましたし、蕭白若冲もあってこれはとてもよい内容の展示なので、興味のある方は行かれるといいと思います。意外と混雑もしていませんし、大人の人々ばかりですから見やすいのでおすすめです。大人の人々がたくさんいると安心します。大人だから。