ネジ家訪問。

ネジ家へ行きました。ネジ家はガンダーラ、彩の国ガンダーラにあります。そこは大変風の強いところです。去年の今頃、リカオちゃんと訪問して以来でしたが、その時と変わらぬ風の強さでした。ネジ子さんとコネジ先生(ネジ家の長女 2歳)が駅までお迎えに来てくだすって、ごきげんようとあいさつをしました。小春日和にもかかわらず、真冬の衣装でベビーカーに鎮座するコネジ先生は無表情、無反応でした。児童に懐かれないことで有名なミキコフですから、この程度の無反応はお手の物なのですが、真冬の恰好とはこれいかにとなりました。聞けば、コネジ先生はファッションへのこだわりが強いらしく、どんなに言って聞かせようとも晴天なれど長靴が良ければ長靴を所望し、暑い日であってもこの日のようにモコモコの上着にフワフワのマフラーを装備するとのことでした。なんたる意志の強さでしょうか。市川房江のような運動家か、ココ・シャネルのようなデザイナーになるかもしれません。ネジ子邸に到着すると、コネジ先生は早速お昼寝を始めましたから、わたくしたち大人はたいへん静かな中でネジ子さんの手料理をアハハウフフと食しました。ネジ家の手作りパンはカリカリで粉の甘味が口いっぱいに広がるたいへんよいパンでした。しばらくアハハしていると、コネジ先生は起床し、野菜をモリモリ食べ、パンを食いちぎり、アボカドをいったん口に入れ「おもてたんとちゃ〜う!」と難しい顔で出し、手や口をべたべたにしながら食事をしていました。幼児でありながら、ちゃんと三角食べをしていましたし、二足歩行をし、物の区別がつくようになっていたので「この一年でにんげんになっている!」と驚愕しました。人の子の成長はなんと早いものでしょうか。今日寝て起きたら中学を卒業しているかもしれません。初めは無表情であったコネジ先生でしたが、クレヨンハウスで買った意識の高いおもちゃや絵本をあげたところ、たちどころに警戒心を解き、全身全霊で飛びついてくるなど始めたので、虚をつかれ動揺しました。なるほど、こどもというのは物が一番なのであるなと学びました。帰りに「じゃあコネジ先生さようなら、ごきげんよう。」と言ったら、ウワ〜ン!!と泣き出したのでさらに驚きました。また、ネジ猫の頭をくんくんしていたら、鼻と鼻つんつんをしてきたので「わたしのようなにんげんにもなかよしの意を!なんと徳の高い猫か!」と感動しました。ガンダーラではまったく予想しない出来事ばかり起こりました。マニ車を何回か回したぐらいの徳は積めたのではないでしょうか。(ない)