100日目。

リカオちゃんの入院100日目でした。100日記念に何か持ってゆこうと思いましたが、入院の記念品はよろしくねいではないか、と思いなおして手ぶらで行くことにしました。直前にナイーブのネッ友から、我もリカオの見舞いに行きたいとゆったらなんとする、と伺いのメールがきましたから、「なぜ一人で見舞いに行けぬのだ、おとこのくせに。」と差別的なあらくれた気持ちになりましたが、そこはインターネットマザーであるわたくしのことですから、慈悲心で先達することとあいなりました。待ち合わせ場所に現れたネッ友は、前日遅くまでインターネットたちと酒を酌み交わしていたらしく、「先程まで二日酔いでした。しかし今は大丈夫です。」と報告してきました。「今は大丈夫であっても、翌日に友人を見舞う予定がありながら、前日おそおそまで飲むような愚行をなぜしますの。学生ですか。」と説教しました。説教しながらリカオの病室まで行くことになりましたので、「わたしはなにをしているのか。」と無表情になりました。今回は治療の次のターンに入る前であったこともあり、リカオちゃんは自力で歩けており、顔色も比較的よろしい様子でしたので安心いたしました。リカオちゃんが自販機で茶を買ってくれたのですが、ネッ友はナイーブのあまり、飲むタイミングを逸して1時間ほど経ってからモジモジと「お茶をいただいてもいいのでしょうか。しかし、お茶を飲むにはマスクを外さなくてはならないのですが…、マスクを外しても…」とゆってきました。リカオはじつに優しく、「もちろん、遠慮なくどうぞ。わたしはマスクを二重にしてますから、だいじょうぶですよ。」と答えていました。病人に気を使わせるとはどういうことか、マスクを外す外さないのところで気を使うより、前日遅くまで飲んで二日酔いになることの方を気づかいたまえよ、となりました。また、この日はリカオちゃんの義理の弟さんと姪っ子さん、そしてお母様が来ており、ご家族に挨拶をしたのでした。わたくしはリアルでリカオちゃんと友人になりましたが、ネッ友はネットを通じての友人である為、普段聞き慣れない本名を名乗って気恥ずかしいという、インターネットあるあるを一個通過しなければなりませんでした。3歳の姪っ子さんはリカオちゃんの姿を発見するなり、「リカオちゃんと遊ちょぶ〜!」とこどもかわいいの感じ全開でしたから、これこそがなによりの見舞いになりましょうと思いました。前日までの天気予報では、曇りでたいそう寒くなると予想されていたのですが、風もなく快晴でありましたので、やはりリカオの見舞いの日は縁起がよろしい。