大福とゾウ。

リカオちゃんの病院に行ってきました。リカオちゃんの病院、と言うとあたかもリカオちゃんが経営している病院の如く思われるかもしれませんので、訂正します。リカオちゃんが入院している病院です。しかし、リカオちゃんはめずらしい病気なので教授回診の時は医者の卵たちがフムフム、どれどれと彼女の症状を見ていると聞きますから、なんだったらリカオちゃんのお蔭さま病院と言っても過言ではないかもしれません。そんなリカオちゃんは新たな治療が開始されたばかり。前日にtwitterで吐き気と下痢の症状が出始めたと言っておったので、縁起のいいものを持ってゆこうと豆大福を持って行きました。リカオは食べられないのに、だ。しかしミキコフは頭がいいので食べなくていいものを持って行くことも忘れません。木彫りの象の像も持ってゆきました。なぜなら象も縁起がいいからです。縁起がいいづくしで年寄りみたいな見舞いになりました。リカオちゃんの病室は2人部屋ですが、その日は隣のベッドは空いており、気兼ねなく病室でアハハウフフしました。点滴機をずっと装着した状態なので、お手洗いに行くのも機械を連れて歩かなければならないと言っていました。聞けば、バッテリー式の機械であるらしく、検査で移動した帰り、売店で書籍を物色せんとした時、バッテリー切れの警告音があたり一面にけたたましく鳴り響く、という参事が起こり逃げるように病室へ戻ったと話してくれました。一心同体であるはずの機械の裏切り、機械とにんげんの共存はまだ遠いのであるなと思いました。新しい治療薬はなかなかしんどそうな副作用が出ると宣言されたときいたので、体調はもとよりメンタルを心配していたのですが、睡眠剤なしで眠れるようになったヨ!と言っていたので、「リカオは頑張り屋さんだなぁ。」と思いました。外は空気は冷たくも、冴えわたる快晴で風も穏やかな日でした。次は本当に手ぶらで来てねと言われましたから、手に何も持てないように逆立ちで行こうと思います。