オロCと寒天。

どうして田舎の納屋や冷蔵庫にはオロナミンCがあるのでしょうか。いつ行ってもオロナミンCと、よくわからない砂糖をまぶした寒天のようなお菓子が常備してあります。行くと必ず伯母がオロナミンCと寒天のようなものを出してきて、「ホラ、お前だジュースと菓子を食び。」と言っていました。なんという組み合わせなのか。個性と個性がぶつかり合って味覚がすごいケミストリー。場合によってはこれに伯母お手製のデカいおはぎも一緒に出てくることもありますから心臓が弱いひとは気絶するとおもいます(しません)。田舎の人々はオロナミンCと寒天のようなもので栄養をとっているのでしょうか。伯母の家の近くに親戚が営む小さな商店があり、オロナミンCと寒天のようなものとアイスまんじゅうは切らしたことがありませんでした。子ども心に「田舎に住むと、オロナミンCと寒天のようなものとアイスまんじゅうしか食べられなくなる、都会で暮らしたい。」そう思ったものです。わたくしは今、大都会東京で暮らしております。ある意味こどものころの夢が叶ったといえましょう。にんげんは気付かないうちに夢が叶っていることがあると思います。贅沢をいってはいけないのです。