みちづれ。

ランチタイムの時だけサラダバーがあるお店がありますが、そういうお店でのお話しをしたいと思います。つまりしがない派遣OLのランチ話なので、気軽に鼻でもほじりながら聞いて頂けると幸いです。会社の女たちでランチに行きました。もちろん食貪さんも一緒です。サラダバーでは自分の食べたいサラダだけを食べきれる分だけ取り、何種類かのドレッシングの中から、自分が食べたいものを選んでかけました。その時でした。「こっちにもドレッシングあるよ!ほら、これとかおいしそうだよ!」食貪さんの声でした。悪い予感がしました。見ると、全種類をこんもり皿に盛った食貪さんがドレッシングの蓋をあけてわたくしに渡そうとしてきました。「出た!」てなりました。「いや、もう別のをかけたので大丈夫です。」わたくしは丁重にお断りし、テーブルに戻りました。しばらくして食貪さんも戻ってきて、人々とアハハウフフしました。わたくしが人々より早く食べ終わって話を聞いておりますと、唐突に食貪さんが、「ミキコフさん、サラダおかわりすればいいのに!ドレッシング、これ美味しいよ!」と言いました。ドレッシング。もう、いいよ。わたくしは無表情になるのをグッと堪えまして、「あ、そうなんですか?でももうおなか一杯なんで大丈夫です〜。」と返しました。ものすごい死角から剛速球が飛んできましたからやっとの思いで打ち返しました。危ないところでした。食貪さんは、「私もおなか一杯なんだけど、野菜だからおかわりしちゃおっかな〜。」と言っています。結局お前がおかわりしたかったんかい。道連れにしないで欲しい。人間は一人で歩くことも大切なのだから。2DBさんを道連れにしてサラダバーの方へ歩いてゆく食貪さんを見ながら、そう思いました。