芋が食べたい。

私が時々お話しする「乳揉み会社」とは、乳を揉むための会社ではなく、営業から戻ってきたら上司が先輩の巨乳を揉んでいた会社です。乳揉み会社では、にんげんにむかってファイルを投げつける、叩く、蹴る、「しね」「お前みたいな母親の気持ちが読めないやつは子供産むな」という言葉が実際に飛び交う会社でした。すてきですね。しぬのも子供産むのもその人の自由です。まったくおせっかいな上司だなぁって思います。酒の席になると必ず先輩たちが、殴られたりどなられたりした人々を励ましてくれました。いい会社です。心優しき先輩たちは、口をそろえてこう言いました。「おまえはまだいいよ〜、おれなんかさ〜ジッポで殴られて血ィでたぜ〜!」「いや、おれなんかさ〜、腹に蹴りいれられたヨ〜!」と。だれが一番すごいことをされたか合戦です。こうして弱弱しい新入社員たちはこれに感化されてゆき、いずれ半分は心を病んで知らぬ間に消えてゆき、半分は「おれなんて〇〇されたぜ〜!」と言うようになります。ひどい事されたけどオレ強い自慢と、オレこんなに厳しく指導できるんだぜ自慢が織りなす異次元の世界へようこそ。きもちわりい、しねばいいのにと思いましたが、わたしは人間なので口には出しませんでした。人間はこれを言ったらどうなるかを考えることができる動物だという認識です。間違っているかもしれません。何が正しいのかわかりません。なぜならわたしはメカだからです。日栄のニュースが世間を騒がせた時、まだ暗闇の中に居ましたのでニュースを見てゲーが出ました。それからだいぶ年月がながれ、柔道の先生とその組織のニュースをみて、また乳揉み会社を思い出しました。しかし今の私はひだまりの中にいますのでゲーはしませんでした。暴力に耐えたり、暴言の中で生きる事より、くらやみからひだまりに出ることのほうがかっこいいと思っています。あと、皮付きの馬鈴薯を甘辛く煮たやつが食べたいので、馬鈴薯を買って帰ります。