猫のはなし。

今日も言いたいことを言うだけで面白いことが何も思いつかないので、誠に恐縮ですがインターネット大先生で素敵なサムシングを検索してください。宜しくお願いします。
世の中には猫好きと犬好きがいます。わたしは猫好きです。もちろん犬はかわいいし、あんなにやさしい動物はいないと思っていますが、猫がとっても好きです。猫は形がかわいいのと、あと、なんたって無表情なところがかわいいです。いつも真顔なので「真顔か〜い!」てツッコミたくなります。いい匂いがするのも幸せな気分になります。人んちの猫もうっかりくんくんしてしまうので、しないように気を付けています。わたくしは子供の頃喘息持ちでした(今も若干残っていますが)ので、犬猫を飼ったことがありませんでした。わたくしが生まれた頃、アトピーや喘息のようなアレルギーは親が不潔だから発症するみたいな、まったく根拠のはっきりしない書籍が売れており、それが定説のようになっていたらしく、私の母は元々きれい好きのマメ人間なのですが、医者に言われてさらに掃除をしまくったそうです。これ以上どないせえっちゅうねん!というぐらい。ぬいぐるみなども与えないようにし(なので幼少期、我が家にはぬいぐるみが存在しませんでした)、たべるものから何から気にして、赤ちゃんの時に母乳を全然飲ませなかったのも原因なんかなぁと考えたりしたそうですが、そもそもおとんの家系がほぼ全員アレルギー体質なので効果なしでした。あと、母乳を全然飲まなかったのはわたくしの意思であって、母はなんとか飲んでもらおうとしたそうですがダメだったそうですので、母のせいではありません。大人になり猫を飼うという夢が叶いましたが、猫ちゃんを飼ってみてわたくしは悟りました。わたくしは猫ちゃんを飼ってはいけないにんげんだということを。猫ちゃんを飼うとわたしはダメ人間になります。3月11日の震災の日、徒歩帰宅者で道が混雑しようと容易に想像できましたが、4時間かけて歩いて帰りました。その時相方ちゃんが遠方で仕事をしており、足止めをくらって帰宅できないというので猫のために帰りました。もし津波が来ていても帰っていたかもしれません。家に入ってすぐ、ぐっちゃぐちゃの家の中を探し回りました。どこにも姿が見当たらず、割れた食器と本棚が壊れ散乱した書籍をかき分け猫の名前を呼びながら探しました。結果、洗濯機の内蓋の上に丸くなって大人しくしていました。人間なんかより猫の方がよっぽど安全なところを知っているのかもしれないのに、わたしはバカでした。猫の事を考えて人間の危険を全く考えていませんでした。猫を飼うことでわたしは人間として大事なことを忘れてしまうのです。相方ちゃんのことは心配だし、猫は洗濯機のところから微動だにせず何も食べてくれないしあんなに不安だったことはないよ。あんなのはまっぴらごめんだわ。わたしの可愛い猫ちゃんは元気にしているかしら。延々数字を入力しながら、伝票をチェックしながら毎日そんなことを考えます。わたしは猫を飼ったらこうなりますから、もう次の猫は飼わないことに決めました。猫の事を考えると涙が出ちゃう。まったく猫ってやつは困っちゃうわよねというお話でした。おしまい。