壁画と餅。

odo-mikikov2012-04-09

インターネットで阿久根市の壁画を見ました。情報に疎いミキコフにもそこにあったキャラクターたちのだいたいの出所がわかりましたから、とても親切なアートだと思います。老若男女にわかりやすく、また、メーカーや国の枠を超え所狭しと会したキャラクターたちのその殆どが満面の笑みであったので、きっと阿久根市はしあわせの、そしておめでたい(ダブルミーニング)街なのだろうとほっこりしたのです。さらにその壁画の中にボンタン飴を見つけた瞬間、わたしは望郷の念すら感じたのですから、アートの力は計りしれません。幼少期、田舎の伯母の家に行くとなぜか必ずと言っていいほど「ボンタン飴」と「兵六餅(ひょうろくもち)」が置いてありました。正直、なんでこんな微妙な味のお菓子なのにいつ来てもあるんだろうかよ〜♪と思っていました。兵六餅とかまじすごいビミョーな味なんですよ。食べたことない人いたら食べてみて下さい。色もなんか草をすりつぶしてしばらく放置したみたいな色でして、さらにオブラートで巻いてあるからオブラートのぬるぬると求肥のねちゃねちゃ感がもう口当たりが悪…あっ…!あ、えっと、あの、でもでも、白くま(カップアイス)は夏場によく食べました!本当です!白くまアイスはセイカのやつが一番おいしいとです!(セイカ関係者の方申し訳ありませんでした…。)兵六餅のことを言い過ぎましたが、しかし、兵六餅のあのパッケージの絵柄についてのエピソードはとても好きです。ご存じない方の為にウィキからコピペしましたからご覧ください。

(パンツ問答〜兵六餅 昭和24年)。戦後しばらく発売を中止していた兵六餅であったが、1949年に販売を再開することにした。販売再開に際しては、進駐軍によって販売禁止になっては困るので、あらかじめ警察に行くと、「この武士の腰にさしている日本刀が士気を鼓舞する」とのこと。そこで、米軍政事務所において、通訳を通じて兵六物語の説明を行ったところ、理解はしてもらえたが、今度は薩摩兵児のふんどし姿の尻が見えていることが問題となり、「パンツを履かせることを条件に販売を許可する」と告げられた。しかし、「“ふんどし”はジャパニーズパンツである。隠すべき所はちゃんと被ってある」と、説得したところ、発売が許可され、現在に至っている。

「パンツ問答」というタイトルがあったとは知りませんでしたが、兵六餅は戦争が終わった、という平和の象徴なのだと改めて感じましたし、おかげですばらしい希望に満ちた気持ちで、この放射性物質まみれの東京を生きて行けます。ありがとう阿久根市、ありがとう兵六餅。