文明とにんげん。

パソコンは大変便利ですね。パソコンを考えてくれた賢い人たちありがとう。ばかでも仕事がとてもはかどります。しかし操作するのは人間ですから、やはりミスは起こります。先日、本社の社員さん宛ての業務メールを作成中、「恐縮ですが、」と入力したはずが「恐縮ですな、」になってしまいましたし、「有難うございます。」とするところを、「有難うございますン」になったので、うっかりこのまま送っていたらとんでもないお調子者という間違ったイメージを与えてしまうところでした。また、こんなミスはわたくしだけではなく、意外と地方支社の現場系のおっちゃんがやらかすので、それはとてもほっこりします。先日など、あるおっちゃんからのメールで「すべて了解しましま」と返ってきたので、うそだろおいとなりました。最後の「ま」と「た」をどうやったら打ち間違うのかわかりませんし、考えられるのは勢い余って「しま」を二度うってしまい気付かず送信、完了、そして未だ気付かず、ということなのではないでしょうか。また、本社のあるおっちゃんは「〜はどのようにむしこめますでしょうか。〜を〜すべしなら自分でやてみます。」というメールがきました。むしこめますからやてみてください、と思いました。ちなみに謎の言葉「むしこめる」は「申し込める」です。これまでお話ししましたパソコンの奇跡は、いわゆる入力ミスですが、先日送られてきたミスはまったくもってしてミステリーと言う他ない現象でした。本社OLの山田さん(仮名)と、ある案件をメールで何往復かやりとりをしました。内、後半の経過を抜粋します。
「尾藤さん 〜の件、承知致しました。〜の際にはどのように云々 山田」
「山田さん 〜は〜となっておりますので、そちらに関しましては云々 尾藤」
「西村さん 早速ご回答いただきありがとうございました。〜よろしくお願い致します! 山田」
ニシ、ムラ…?え、え?ニシ、ムラ?わたくしは慌ててCCを確認いたしました。今まで山田さんとサシでやり取りしているものと思い込んでいて、実はCCに「ニシムラさん」がいたのではないか、もしくはわたくしには見えない“ニシムラ”がこの世には存在するのではないか、そう思ったからです。しかし当然、そのどちらでもありませんし、後者に関しては全く思いませんでした。ここに書くからわざわざ付け足しただけです。それにしてもなぜかわかりませんが、最後の最後で山田さんはわたくしを「西村」と認識してしまったのです。わたくしの文章が西村感を出していたのかもしれません。しかしわたくしには「西村感のある文章」がわかりません。わたしは“ニシムラ”なのでしょうか。“ニシムラ”ってなに?なんなの、あたしコワイ!こわいのは機械なんかじゃない!にんげんなんだ!ニンゲン、ワルイ!キカイ、ワルクナイ!